ホーム特集記事【百合漫画ランキング】編集部が選ぶ決定版15選|初心者の1冊目から名作まで
漫画公開: 2026/9/11

【百合漫画ランキング】編集部が選ぶ決定版15選|初心者の1冊目から名作まで

【百合漫画ランキング】編集部が選ぶ決定版15選|初心者の1冊目から名作まで
15作品紹介

「百合漫画 ランキング」で検索すると、売上や投票の順位はいくらでも出てくる。でも知りたいのは「どれから読めばいいか」のはずだ。この記事は、ゆりみる編集部が**「初めての1冊として渡せるか」「関係の描き方に固有の強さがあるか」「完結して一気読みできるか、あるいは追う価値があるか」**の3点で順位を付けた15作品。

順位は作品の優劣ではなく「入口としての通りやすさ」の順。上位ほど百合を読んだことがない人に渡しやすく、下位に行くほどジャンルの奥行きが広がる並びにした。各作品には、ゆりみるが公式情報・あらすじで確認できた恋愛描写の有無(恋愛百合)と巻数を添えている。

ランキングの基準

  • 恋愛百合の確認: 出版社・作者の公表、または編集部があらすじ・公式情報で恋愛描写を確認できた作品は「恋愛百合」と表記。未確認は「恋愛ではない」の意味ではない
  • 巻数と状態: 完結作は「全N巻」、連載中は「既刊N巻」。一気読みしたい人は完結作から
  • 媒体: ここでは漫画のみ。アニメは百合アニメ歴代名作おすすめ10選、小説は百合小説おすすめ8選

百合漫画ランキングTOP15

01
安達としまむら

STORY

授業をサボり体育館の二階で出会った安達と島村。なんとなく一緒にいるうちに、安達は島村への気持ちに気づいていく。言葉より沈黙、行動より想いを重視した、繊細で内省的な青春百合。アニメ化。コミカライズ版。

おすすめポイント 1位に置いたのは、百合を読んだことがない人がいちばん「自分の話」として読めるからだ。入間人間の同名ライトノベルのコミカライズで、事件はほとんど起きない代わりに、安達の一人称で「好きな人の前でどう振る舞えばいいか分からない」焦りが延々と描かれる。その不器用さに共感できるかどうかで評価は割れるが、刺さる人には人生の1冊になる。全8巻で完結。アニメ化(2020年)。

こんな人に:内面描写の多い作品が好き/片想いのじれったさを味わいたい

やがて君になる

STORY

恋愛小説を読んでも何も感じない少女・小糸侑は、「誰も好きになれない」と語る生徒会長・七海燈子に告白される。燈子の秘密と、侑の恋心の芽生えを繊細に描いた現代百合漫画の傑作。アニメ化。

おすすめポイント 「好きが分からない」侑と「好きにならないで」と言う燈子。恋愛感情そのものを疑うところから始まる構造が、百合というジャンルの問いを丸ごと引き受けている。全8巻で完結し、結末まで一切ぶれない。1位と最後まで迷った1本で、「安全に渡せる1冊目」という一点ではむしろこちらが上。アニメ版(2018年)も原作の温度を忠実に再現している。

こんな人に:百合漫画をまだ1冊も読んだことがない/「好き」という感情の正体を描いた話が読みたい

03

志村貴子

青い花
青い花

STORY

内気な藤竹文は高校進学とともに、幼い頃に離れた幼なじみ・鎌倉あきらと再会する。あきらの初恋と失恋を通して、女の子たちが「好き」という感情と向き合う。志村貴子が繊細な筆致で描いた百合漫画の古典的名作。実写映画化。

おすすめポイント 2000年代の百合漫画を代表する1作で、いま読んでも古びない。恋が実る話ではなく、失恋と再会と、それでも続いていく友情を10年近いスパンで描く。志村貴子の線は感情を説明しない代わりに、沈黙のコマでそれを伝える。「泣ける百合」を探している人にはこれを最初に薦めている。アニメ化(2009年)あり。

こんな人に:失恋も含めた恋を読みたい/静かな絵と間で感情を追いたい

04

なもり

ゆるゆり
ゆるゆり

STORY

廃部になった茶道部の部室を占拠して「ごらく部」を作った女の子4人組の日常コメディ。長期連載の百合漫画の定番作品。アニメ3期まで放送。

おすすめポイント 百合漫画でいちばん長く続いている作品のひとつ。基本は4コマ寄りのギャグ日常だが、京子と結衣、ちなつの三角関係をはじめ、誰が誰を好きかがはっきり描かれていて「恋愛百合」と確認できる。既刊24巻というボリュームは入口としては重いが、どの巻から読んでも成立するので気楽に手に取れる。アニメは3期+OVA。

こんな人に:まず笑いたい/長く付き合える日常ものがほしい

私の百合はお仕事です!

STORY

玉の輿を夢見て、外では完璧な清楚キャラを演じる女子高生・白木陽芽。ひょんな事故をきっかけに、店員がお嬢様学校の生徒を演じるコンセプトカフェ「リーベ女学園」で働くことになる。サロンの人気店員・綾小路美月と「シュヴェスター」を組むが、彼女は陽芽の作り物の仮面を知る相手で……。営業の百合と本物の感情が交錯していく話題作。

おすすめポイント 「演じる百合」と「本物の百合」の境界を扱った、構造そのものが批評になっている作品。前半はコンセプトカフェを舞台にしたコメディとして読め、中盤から各キャラクターの過去と感情が掘り下げられて一気に重くなる。群像劇として複数の関係が並走するので、推しの組み合わせが見つかりやすい。全12巻で完結。アニメ化(2023年)。

こんな人に:コメディから入ってドラマに落ちたい/複数カップルの群像劇が好き

恋する小惑星

STORY

子どもの頃に星空の下で出会った少女と「一緒に小惑星を見つけよう」と約束した真央。高校の地学部に入部すると、あの日の約束の相手・伊那と再会!夢に向かって歩む少女たちの青春と恋を描くほっこり百合。アニメ化。

おすすめポイント 子どもの頃の「一緒に小惑星を見つけよう」という約束を、高校の地学部で回収しにいく話。4コマ主体のほのぼの系でありながら、天文と地質の描写がしっかりしていて部活ものとしても気持ちよく読める。きらら系で恋愛百合と確認できる数少ない作品のひとつ。全6巻で完結、アニメ化(2020年)。明るい気分のまま読み終えたいときに。

こんな人に:重い話は避けたい/部活もの・きらら系が好き

明日ちゃんのセーラー服

STORY

田舎町にある女子中学の名門・私立ロウ梅学園。その制服に袖を通すのが小さな夢だった明日小路が過ごす、緑あふれる田園風景の中でゆったりと流れる日々を描いた青春もの。

おすすめポイント 「その制服に袖を通すのが小さな夢だった」という一点から始まり、入学後の毎日がとにかくゆっくり進む。田園風景の中で同級生とひとりずつ出会っていく構成で、事件で引っ張らない代わりに、小路が誰かを見ている時間の長さで関係が積み上がっていく。恋愛描写は編集部が確認して恋愛百合と判断した。既刊16巻で連載中。

こんな人に:説明の少ない日常ものが好き/ゆっくり進む話を長く読みたい

ふたりべや

STORY

大学入学と同時に寮生活を始めた小原花音と、ルームメイトの鴨ノ橋もえ。性格も趣味も正反対な二人が、共同生活を通じてだんだん距離を縮めていく。ゆるくて愛おしいほのぼの百合コメディ。

おすすめポイント 大学の寮で同室になった正反対のふたりの、ゆるい同居コメディ。4コマ中心で1話が短く、疲れているときでも読める軽さが最大の長所だ。派手な展開はないが、10巻かけて距離が縮んでいくのはちゃんと分かる。公式に恋愛百合と確認済み。全10巻で完結しているので、寝る前に少しずつ読む1本としても、一気読みとしても成立する。

こんな人に:軽く読める4コマがいい/同居・ルームシェアものが好き

対ありでした。~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~

STORY

お嬢さま学園に通う庶民派の綾は、みんなの憧れである「白百合さま」がひそかに対戦格ゲーにいそしむ姿をたまたま見てしまう。指先のタコから手練れだと看破された綾は、直々に一戦を申し込まれることになる。お嬢さま同士のガチ格ゲー対決。

おすすめポイント お嬢さま学園の憧れの的が、実は対戦格ゲーに本気だった、という一点から広がる話。指先のタコで手練れだと見抜かれる導入が良く、以降は身分も評判も関係なく台の前で対等になる瞬間が積み重なっていく。競技ものとして読めるので格ゲーを知らなくても入れる。公式に恋愛百合と確認済み。既刊11巻で連載中。

こんな人に:勝負ごとの熱が好き/お嬢さま学園ものに惹かれる

転生王女と天才令嬢の魔法革命

STORY

前世の記憶が蘇り、独自の魔法体系"魔学"に打ち込む王女アニスフィア。婚約を破棄され涙する天才令嬢ユフィリアと出会ったことから、ふたりの運命が交わり始める異世界ファンタジー。

おすすめポイント 異世界ファンタジーの文法(婚約破棄・王宮・魔法)を使いながら、軸は王女と令嬢の関係に置かれている。政治劇としても読めるスケール感があり、ふたりの関係が国の行方に直結する構造が気持ちいい。原作はファンタジア文庫のライトノベルで、アニメ化(2023年)。漫画版は既刊9巻で連載中。

こんな人に:異世界・ファンタジーから百合に入りたい/スケールの大きい話が好き

悪魔のリドル

STORY

ミョウジョウ学園10年黒組——ひとりの少女を暗殺するために12人の刺客が集められた特別クラス。編入した暗殺者・東兎角は、標的である一ノ瀬晴に心を動かされ、彼女の守護者として残る刺客たちと対峙する道を選ぶ。少女たちの殺意と絆が交錯するアクションサスペンス。2014年アニメ化。

おすすめポイント 12人の刺客がひとりの少女を狙う学園アクション。東兎角が標的である一ノ瀬晴に心を動かされて守る側に回るところから、暗殺ゲームが関係の話にすり替わっていく。刺客が入れ替わり立ち替わり仕掛けてくる構成なのでテンポがよく、全5巻と短い。公式に恋愛百合と確認できているので、ダーク系の1冊目としても勧めやすい。アニメ化(2014年)。

こんな人に:短く完結した作品がいい/ダーク・サスペンスから入りたい

12

宮澤伊織 / 水野英多

裏世界ピクニック
裏世界ピクニック

STORY

ネットロアの怪異が実在する謎の〈裏世界〉。そこに迷い込んだ女子大生・紙越空魚は、行方知れずの相手を探す凛とした美女・仁科鳥子と出会い、二人でこの世ならざる世界へ足を踏み入れていく。くねくね、八尺様、きさらぎ駅——命がけの探検を重ねるうち、空魚のなかで鳥子への想いは少しずつ確かな熱を帯びていく。ホラーとガールズラブが絡み合う、裏世界サバイバル。

おすすめポイント ホラー×百合という組み合わせで、恋愛漫画を読まない層にも届く1作。怪異の描写は本気で怖いが、それ以上に「空魚が鳥子に執着していく過程」がスリリングで、ホラーはその感情を煮詰める装置として機能している。原作は早川書房のSF小説で、公式にガールズラブと明記。漫画版は既刊16巻で連載中。アニメ化(2021年)。

こんな人に:怖い話が平気/恋愛より「執着」を読みたい

13

つくみず

少女終末旅行
少女終末旅行

STORY

文明が崩壊した世界の廃墟を、ケッテンクラートで旅するチトとユーリ。食べ物を探しながら日常のささいなことを語り合うふたりの旅。生と死、日常の尊さを詩的かつ哲学的に描く、余韻の深い百合終末紀行。アニメ化。

おすすめポイント 恋愛の言葉はほとんど出てこないのに、ふたりの関係が世界の全部になっている作品。文明が滅んだあとの静かな旅路で、食べる・寝る・話すという最小限の営みだけが続く。全6巻とコンパクトで、一晩で読み切れる。「百合とは何か」を広義に捉えるゆりみるの立場からは外せない1本。アニメ化(2017年)。

こんな人に:静かで哲学的な作品が好き/恋愛の枠に収まらない関係を読みたい

MURCIÉLAGO -ムルシエラゴ-

STORY

大量殺人を犯しながらも、その"殺し"の腕を買われ、超法規的措置で凶悪犯罪者の処理を一手に担う公的殺人鬼・紅守黒湖。お目付け役として傍らにいる乗り物好きの相棒・屠桜ひな子とともに、正邪の境界線を突き進んでいく犯罪サスペンスアクション。

おすすめポイント 公的殺人鬼という設定からして、百合の入口とは言いがたい。だが黒湖とひな子のバディを軸に、暴力とギャグと色恋が同じ画面に同居する感覚は他にない。「百合ハーレム」タグのとおり関係は一対一に収まらず、好き嫌いははっきり分かれる。既刊29巻という物量も含めて、ジャンルの奥行きを見に行きたい人向け。大人向けなので1冊目には勧めない。

こんな人に:過激な作品に耐性がある/既存の百合の枠から外れたものが読みたい

おとなになっても

STORY

小学校教師の綾乃は、ふらりと立ち寄ったバーで朱里と出会い、初対面のまま意気投合して唇を重ねてしまう。だが綾乃には夫がいた——。初めての気持ちに戸惑う綾乃と、惹かれる心を止められない朱里。30代半ばのふたりが揺れる、ほろ苦い大人の百合ラブストーリー全10巻。

おすすめポイント 『青い花』の志村貴子が描く、30代の既婚女性の恋。学園ものが多い百合漫画の中で、生活と家族と仕事を背負った大人の選択を正面から描いた作品は貴重だ。誰も悪くないのに誰かが傷つく構図が続き、読むのに体力がいるが、その分だけ残る。学園百合を読み尽くした人が次に進む場所として、最後に置いた。

こんな人に:大人の百合が読みたい/ほろ苦い恋愛ドラマが好き

まとめ

迷ったら1位の『安達としまむら』。全8巻で完結していて、片想いのじれったさをこれ以上ないほど丁寧に味わえる。「好き」という感情そのものを描いた話なら2位の『やがて君になる』、泣きたいなら『青い花』、まず笑いたいなら『ゆるゆり』、怖いのが平気なら『裏世界ピクニック』から。

ここに入らなかった作品も、ゆりみるでは百合漫画の一覧から「学園」「社会人」「完結」などの条件で絞り込める。苦手な要素がある人は除外タグで外して探せるので、自分のランキングを作るつもりで使ってほしい。タグから探すなら学園の百合作品社会人の百合作品ラブコメの百合作品あたりが入口になる。